■尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 縦走 2022年08月07日から08月11日


 そんなワケで、2022年の夏は尾瀬に行ってきました。
 当初の計画としては、福島県側から入って、会津駒ヶ岳から登って、百名山を一気に3座制覇するつもりだったんですが、
 山小屋と間にある宿の予約の折り合いがつかずに断念。
 まあ、実際にやってたら足と体力がもたずにリタイアしてたかも。欲張りすぎはよくない。うん。

 8月7日、日曜日、少し早きして出発し大宮から新幹線で、まず高崎へ。
 登山の場合、もっと早く現地到着して登り始めることが望ましいですが、
 今日は、本格的な登山はしないのでわりとゆっくりめでも問題ないのです。

  

 まあ、とはいえ普通列車で行くには時間かかるので一応、新幹線。
 朝ごはん代わりに駅弁を購入。こういう時でもないと食べる機会ないしね。

  

 たんぱく質の権化のようなとりめし弁当を購入。冷たくても美味い。
 といっても高崎まで30分ちょいしかかからないのでバクバクと速攻で食べて、
 ヤマレコで登山コースの作成と登山届をアプリから行ってるとすぐ到着。

 高崎からは、上越線に乗り換えて沼田へ。
 各駅停車で49分かかるのでむしろこっちの方が時間食う。

  

 新幹線の窓から見えた空は、どんより雲で雨降ってるとこもあったんですが、
 沼田につくとなかなかの天気に。天気予報では晴れのち曇りだったので油断はできませんが。

  

 沼田駅から出ている路線バスで、尾瀬の入り口、大清水を目指します。
 平日でもバスは1時間に2本程度は出ているのはさすがの尾瀬。
 この日は日曜日でしたけど、意外にバスの乗客は少なめ。
 終点の大清水までは90分かかるので、流石に立ちっぱなしは避けたかったからラッキー。

 途中の戸倉で3分くらい時間調整が入るんですが、
 乗客はほとんどそこで降りてしまって、残ったのは俺入れて二人だけ。
 戸倉から鳩待(尾瀬ヶ原方面)へ行くバスがあるので、そっちのが人気なのかな。

  

 ところが、大清水へ着いてみると、ここには結構人がいて、マイカーでここまで来る人のが多いのかも。
 数年前に俺が尾瀬に来たときもそうだったしね。
 ここから先は車両通行規制があるんですが、シャトルバスが出ているのでそれに乗車。

  

 30分起きに出ていて一ノ瀬まで片道が確か、700円で往復してるんですが、
 徒歩の場合、砂利道の登りを1時間くらい歩くことになるのでまあ利用しますよな。
 ちなみに、一ノ瀬にある休憩所のトイレは少し前の大雨で、設備が破損していま使用禁止。
 大清水でおトイレは済ましておきましょうね。

 この一ノ瀬から本格的な登山道になってきます。
 尾瀬なので、ほとんど部分が木道が整備されてますが、雨で濡れると滑りやすくなるし、
 ところどころ、木道が傷んでいるところはあるので注意は必要。

  

 途中で岩清水と呼ばれる湧き水ポイントがあるんですがベンチがあって休憩できます。
 キンキンに冷えてて美味い。ついでにこの湧き水で後でコーヒー淹れるために水筒にも入れて出発。

  

 登り一辺倒じゃなくて適度に平らな道もあって非常に登りやすい道。
 単に尾瀬沼まで行くだけなら運動靴に動きやすい格好でも充分な感じではありますな。

 三平峠までくると尾瀬沼までもう少しといったところで、休憩ベンチもあるんですが、
 尾瀬にめちゃめちゃ多い、でっかいアブがぶんぶん寄ってくるので、あんまり落ち着いて休憩できないんですよな。
 アブなんですけど、オオスズメバチかと思えるような色と大きさなんですよな…実際、スズメバチの場合もあるので、
 はたき落とすとかしづらいのもしづらくて、今回の登山でも大いに悩まされました。

 対策として、虫除けスプレーや、オニヤンマのシールなんかも用意したけど効果なし。
 なんか虎ロープを短く切ったのがオニヤンマと誤認されて効果あるらしいんですが、用意できなかったので、
 また機会があればやってみようかなあ。

  

 一ノ瀬から1時間半ほどで、尾瀬沼のほとりにある三平下、尾瀬沼休憩所に到着。
 ここにある尾瀬沼山荘に泊まる人も多いんですが、自分はここから20分ほどいったところにある、
 尾瀬沼ヒュッテの方に宿を取ってるので、ここでは休憩だけ。

 お昼時なので、尾瀬沼休憩所でキーマカレーで昼食。
 券売機方式なんですが、チーズケーキアイスが気になったのでついでに注文。
 なんかやたらオシャレなのが出てきてビックリですよ。しかもアイスですよええ。山の上でアイス食べれるとかありがたい。
 カレーの方はレトルトっぽい感じでしたが、そこそこ普通に食べれる味。

  

 お腹も膨れたので目的の尾瀬沼ヒュッテ目指して出発。
 といっても20分ほどなので池沿いに木道を歩いていくとすぐ到着。
 途中、ベンチの休憩ポイントから、明日登る燧ヶ岳が見えますが、うーん、大変そう。

  

 こちらが尾瀬沼ヒュッテさん。
 お部屋はこんな感じなんですが、個室は予約がいっぱいで取れなかったので、
 カプセルタイプの部屋というのを選択したんですが…

  

 個室はこんな感じに対して、カプセルタイプの方はというと、
 …完全にカプセルホテルだこれ!

  

 仕切られてるし、充電用のコンセントもあるし、むしろこれはいい感じなのでは?
 他の山小屋だと、カプセルタイプじゃなくてもカプセルみたいな部屋の場合もあるしね…
 荷物は部屋の奥に鍵付きのロッカーがあってそこに収納できる感じ。

 荷物を置いて身軽になったので、夕食までの間、散策でもしようかと思ったら、
 いきなりの土砂降り。こりゃ大人しくしてるしかないかと思ったんですが30分ほどで止んだので、
 念のためレインウェアをサブザックに入れて出発。

  

 近くに長蔵小屋という山小屋がもう一件あるんですが、こちらはまた、
 別館でカフェや売店を営業してるなかなかオシャレな小屋。
 ただまあ昼食食べたばっかりで夕食の時間も5時と早いのでここはぐっと我慢。

  

 まずは小屋から20分ほどにある、燧ヶ岳の登山口の確認を。
 長英新道という登山道になるんですが、沼側に2つある登山道では、比較的難易度の低い方。
 まあ、比較的、というだけでキツイのは変わらないんですが。

 ついて見ると注意書きで、雪が残ってるのでアイゼンなしは引き返せと書かれてるんですが、
 実はこれ、通年出しっぱなしの警告だそうで。直近の登山道の状態は、尾瀬保護財団のWebサイトに掲載されてるので、
 そっちを参照していく感じですな。事前に登山道の雪はないことは確認済み。

  

 とりあえず沼を一周して山小屋に戻ろうということで、景色を眺めたり、動植物の観察をしたり、
 のんびり歩いて沼尻休憩所まで到着。ちょうど半周したあたりですな。この近くにも燧ヶ岳へ登る道があるんですが、
 岩場が多く難路とあるので選択肢からは外してました。
 
 で、更に歩みを進めてると、木道の脇でなにかうずくまるモノが…

  

 わーお。


  

 熊でした。

 いや、これまで一度も遭遇したことなかったので肝が冷えましたね。
 最初はこっちを見てたんですが、しょうがねえなって感じで向こうから立ち去ってくれました。
 出合い頭じゃなくて距離をおいての遭遇だったのが幸いしましたな。熊鈴も音が大きいタイプつけてたので向こうで気づいてくれたみたい。

 ただ、まあこっちの進行方向が熊がいた道の方なのでどうしたもんかと。
 さっき追い越した登山者のグループが後ろからこないかなと10分くらい待ってみたものの、
 こういう時に限って誰一人として通りかがらない!!なんでや!
 というか、逆に知らずに向こうから人がきたらあぶないか、ということで恐る恐る進んでみることに。

 結果、熊は立ち去ってくれたようで無事、山小屋まで到着。
 というかある来だしてすぐに雨も降り出す始末で、誰一人として行き会わなかったというね!

 すっかり濡れたので、山小屋に戻ってお風呂に入ってさっぱりすることに。
 山小屋でお風呂があるのは珍しいんですが、尾瀬の山小屋には、ほぼすべての宿にお風呂が完備されてます。
 電気も自由に使えるので充電もできますしね。

  

 というかトイレもどこも水洗どころかウォシュレット付きがあたりまえ!
 公衆トイレでさえも!これはホントにありがたい…

  

 夕食は干物を自分で焼いて食べるという感じで珍しいなと思ったんですが、
 あとからハンバーグも出てきてつい食べすぎてしまった!ビールも飲んじゃうよね!
 明日の本番のために、早めに就寝しよとするも、眠れずにずっと本を読んでしまった…
 というか山にくると気持ちが高ぶってるせいか、体が疲れててもよく寝つけないのよね。

 2日目の日記に続く。








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