富士山登拝2日目です。
深夜2時、暗闇の中で昼間勝っておいた菓子パンで夜食のような朝食。

5合目の宿で発行してる宿泊証明があれば開門時間の深夜3時よりも前に、
ゲートを通って登り始めることも可能なんですが、俺としてはむしろ混雑避けたいので、
ご来光目当ての登山者とは時間をズラす意味で3時過ぎに出発。

深夜3時でも窓口には人が常駐してリストバンドの発行を行ってます。
ゲートの守衛さんに提示して登山開始。
24時間体制で対応してるのはホントに頭が下がります。

ヘッドライト点けて登っていきますが流石に真っ暗。
空気が澄んでるのか星や夜景が綺麗に見えます。

写真も上手く撮れないのでもくもくと登って6合目の救護所へ到着。
ここから7合目を目指して登り始めますが、ここからが本番って感じですな。

7合目に向かう間に空が明るみはじめて日が登り始めました。
ときどき足を止めて日の出を眺めますが、明るくなってきてもなかなかお日様が姿を出さないんですよな。

朝日が登ると周りから歓声が。
明るくなって歩きやすくなってありがたい。
流石に標高が高いので、気温もそれほど上がらず快調。

傾斜が結構キツいので道幅があれば交差登りを駆使して負担を軽減。
先が長いのでとにかく負担を軽減する作戦。

7合目に到着。
少し景色を眺めたりして休憩いれていきます。
、
吉田ルートだと山小屋が多いので、休むポイントを見失わなくて良いですな。

7合目から8合目の間が非常に長く感じます。
次の山小屋が見えて8合目か!?と思ってもまた7合目なのはげんなりしますな。
8合目までの道は急な岩場が多いので歩行に注意。足腰への負担も大きい。

先行してた山小屋の人たちが出てくるのでだんだん人が増えてきます。
ただ今回は、団体ツアー客が道を塞いでるとこにはあんまり遭遇しなかったのは幸い。

8合目に到着。
結構登ってきた感があるのですが、まだ頂上まで3時間かかる地点です。
ちょっと休憩して、コーヒー入れてカロリーメイトでエネルギーを補充。

ここから9合目の間がいちばんしんどいかも。
登っても登っても8合目。登ってくる人達の顔もみんなしんどそうです。

標高も3000mを超えて息も切れやすくなってるので、
ペースを落としてゆっくりいくのですが、去年よりもしんどさは軽い気がします。
ときどき振り返って景色を眺めて休憩入れたりしつつ、じっくり登っていきます。

本8合目に到達。本ってなんじゃい!ってきっと毎回思うことでしょう。
前回、疲れすぎてモノが喉を通らなかったことを教訓にして今回はゼリー持ってきてたのでゼリーでカロリー補充。
するっと体に入れられるのがいいんですけど、重くてかさばるのが難点なんですよな。

8合目から9合目の間はつづら折りになってる砂地の道がえんえん続きます。
これがまた長いんですわ…

山小屋の前を通るたびにダウンしてる人を結構見るように。
まあ普段から運動してる人じゃないとこの道のりはしんどいよね…

8合5尺から上に、鳥居が見えてきて一瞬、あそこが頂上か!?
って思ってしまいますが違います。まだ9合目も来てないですしね。紛らわしいですが。

鳥居をすぎると9合目で少し広くなっているのでラストスパート前の休憩。
体力を温存してきたので、前回よりも結構余裕ある気がします。

さて、上を見上げると山頂が見えるのですがここからまた急な岩場。
ここが最後の正念場です。前回は足ぱんぱんだった気がしますが今回はまだまだ余裕があります。
ただ、つまんない怪我しないようゆっくり慎重に登っていきます。

狛犬のいる鳥居をくぐるとそこが頂上。
さすがに山頂は人が多いです。まずは剣ヶ峰を目指すことにして茶屋はスルー。

そういえば、有名な山頂のコカ・コーラの自販機ですが今年も500円のままでした。
下界が値上げした分、少しお得になった感があります。

お鉢めぐりをしながら剣ヶ峰を目指します。
3回目になりますが、剣ヶ峰の手前の急登がやっぱり苦手。

前回来たときはなんか工事してたけど別にここを登りやすくする工事ではなかったようで。
登るのも降りるのも怖いよねえここ…実際、俺が登ってる間に何人も転んでたし…

そしてようやく富士山の山頂へ到着!!
ずっとてまぬいと登ってきましが、ザックに釣ってた美鈴ぬいも取り出して記念撮影。

わたしが上で、あなたが下です。
の例のセリフを物理的にやってやりました。

お鉢めぐりを終えて茶屋の前まで戻ってきたので適当なところで早めの昼食。
この時点で時間は10時過ぎ。
前回は食欲まったくなくてなにも食べられんなかったんですが、
今回はカレーをもりもり食べて元気いっぱい。

吉田口を目指して下山開始。
前回は須走口で下山したので途中までは同じですが、途中の分岐で吉田ルートへ。
分岐で巡視員の方が声をかけてるので間違うことはないですが、
以前は間違う人が多かったようで。見通しても同じような景色でわからんですもんな。

今回は砂走りなしだったのでだいぶマシでしたがやっぱり富士山の下山は足腰にこたえます。
登ってるときは山頂を目指すモチベーションがありますが、
下山は完全消化試合ですしやる気もでないのでただただツライですからね。
ただ、今回はてまぬいがいるので撮影ポイント探したりしてモチベーション維持できてメンタル的にも良かったかも。

6合目に到着した時点で12時過ぎ、時間を計算しても徒歩で下山しても15時のバスに間に合いそうなペース。
なので、富士スバルラインには向かわずにそのまま佐藤小屋方面で分岐を選択。

佐藤小屋についた時点で時間に余裕があったので、少し休憩していくことに。
今度こそプリンを…!と思ったら、ちょっと前に団体客が食べ尽くしてしまったとのことで残念…

と思ってコーラフロートを頼んで休憩してたんですが、小屋の女将さんが
いま作ってるから食べていって!って声かけてくれたので、出来立て熱々をいただくことに!美味!!
2年越しでようやく食べられました。至福。

甘いものを食べて元気出てきたので、5合目から馬返目指して下山開始。
通ってきた道なので、サクサク下山。

下山していく間に登っていく人達と結構すれ違いましたが、
欧米外国人の単独の人ばっかりでした。日本人はゼロ。向こうの人に流行ってんのかな吉田古道?

15時過ぎに馬返しに到着。
バスが15時半なので、大文司小屋で冷たい麦茶を購入。
5合目から下は気温が高くて汗びっしょりだったので生き返るー!

なんなら最後まで歩いて宿まで向かうかとか、
佐藤小屋を出た時点では思ってたんですが、暑さで消耗が激しくて断念。
というか、深夜2時に出発して歩きどおしだしね…

富士山駅へ向かうバスですが、途中の冨士浅間神社で下車。
無事戻ったことを報告してからホテルへ向かいます。

今回の宿はリゾートイン泉水。
前回、日帰り温泉だけ利用したのですが、いいとこだったので泊まってみたかったんですよな。
クーポン利用して一泊朝食付きで10500円。お手頃。

なにより周囲にコンビニ、サイゼリヤやマクドナルド、ケンタッキーやドミノピザまであります。
幸楽苑もあったので、夕食はラーメンと餃子とチャーハンをガッツリ食べてしまいました。

人工温泉なんですが24時まで併設のスパ銭に入浴できるもが良いです。
露天風呂とウッドデッキに寝椅子が設置されててゆったりできます。

ホテル1回にランドリーがあるのもありがたい…
汗でドロドロになった服が洗濯できるのは登山者にとって本当に助かる。

流石に疲れが出て
0時前には眠気がきて翌朝までぐっすり。
6時に起きて朝風呂をキメてから朝食のビュッフェへ。
写真だとパンがすごく美味しそうだったんですがだいぶミニな感じ。
いやそれでも食べ放題だし数食べればいいんですが、味は良いし。

チェックアウトして駅へ戻る道すがら、来るとき気になってた青果店に寄ってみることに。
って期待してた以上にブドウがお買い得すぎる!!やっす!!
これくらいの値段ならおやつ間隔で食べられるんですが…地元戻ったら高級品だしなあ。
シャインマスカットを買って帰ったら冷やして食べることに。

暑いので途中で冷たいものでも食べていこうかと思ったんですが、
明日がお祭りの日だそうで、どこも準備でお休み、なんてこった。
とりあえず、スタート地点の金鳥居をくぐってこれで本当にゴール。
往復43km、さすがに足がガクガクですよ。ええ。

今回も観光案内所で登頂証明証を発行してもらいました。
別に本名じゃなくてもいいらしいので、今回は手毬の名前で発行してもらいました。がんばったね。

帰りの電車がくるまえの間に、近くの喫茶店で腹ごしらえ。
クリームソーダがでかいグラスで出てきますがほぼ氷です。ええ。

これにてミッションコンプリート。
さすがに2回もやれば3000m登る旅はもうお腹いっぱいなので絶対もうやらない。
富士山もしばらくはいいかな…次やるならプリンスルートで登って吉田ルートへ降りるのが、
きっといちばんラクなのでその方向かな…?
身体へのダメージも抜けるのに時間かかりそう。
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