■尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 縦走 2022年08月07日から08月11日


  ■ 尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 縦走 2日目 からの続き

 2022年8月9日、尾瀬登山の3日目です。
 昨夜も雷雨になってかなりの勢いで降ってましたが、朝にはいい天気に。
 5時起きで体操して、朝の散歩で足の具合を確かめる感じでは、膝に痛みはあるものの、まあ問題なさそう。

  

 朝食を食べる食堂から湿原が眺められて素晴らしい。
 まあ、窓際は団体客に占領されてたので、俺の席からは何も見えないのですが…

 朝ごはんをやっつけたらゆっくり出発。
 この日は、至仏山の手前の山小屋まで移動するだけなんですが、
 それだと早くつきすぎて時間を持て余すので、温泉小屋から往復3時間程度の距離にある、

「三条の滝」を見に行くことに。日本の滝100選に選ばれた名瀑ということなんですが、
 いわゆる観光地化された滝とは違って、それなりに山中にあるのでサンダルで気軽に行ける感じではないと、
 山小屋にも注意書きが掲示されてました。そんなワケでまたサブザックに最低限の荷物を入れて登山靴とスパッツつけて出発。

  

 歩きだして数分で「元湯山荘」が見えてきますが今シーズンは休業中。
 というか数年前は綺麗で立派な山小屋として営業してたのに、煙突も折れちゃって見る影もない…

  

 三条の滝までは、アップダウンを繰り返しながら1時間半くらいかかる道のりなんですが、
 ぬかるみ、岩場、鎖場、急な階段ありと、結構ハードな道のり。

 最初の岩場を超えると、滝まで50分の標識と共に、平滑の滝が見えます。
 遠くから見下ろす感じなので、あまり迫力はないかも。

  

 沢沿いの道をずっと進むんですが、昨夜の雨のせいで、ぬかるみが酷い上に、
 岩や木道(腐ってる)がぬるるぬで滑りやすい!岩と木道で2回も滑って転んでしまった。
 特に、滝の展望台へ降りる階段が、板が傾いてて滑り台みたいになってるので注意してても滑る!

  

 三条の滝は展望台から見るとなかなかの迫力。
 周りの岩肌とのコントラストも良いですな…

  

 ただ来るのがちょっと大変すぎるかな。
 立地的に、ベンチがある程度で他になんも無いし、来るまでの道もあんまり整備されてないしね。

  

 滝をみた後は温泉小屋まで戻って荷物を回収。
 更に東電分岐まで戻って、東電小屋経由で、尾瀬ケ原を抜けていきます。
 昨日登った燧ヶ岳が綺麗に見えます。よくまあ超えてきたもんだな俺、としみじみ。

  

 東電小屋には、休憩所が併設されてるので、休憩がてら早めの昼食。
 あんまり暑いので、ジェラート頼んでしまった。
 レジと調理一人でやってる男の子に聞いてみると、別に東京電力の社員じゃなくて、
 普通にバイトです!だそうで。めっちゃ楽しそうでちょっと和んだ。

 東電小屋を出ると本格的に湿原地帯に入っていきますが、
 ちょうど歩荷の人とすれ違いに。

  

 マジでリアル『DEATH STRANDING』ですよね…
 荷物は100kg以上背負うこともあるそうなんですが、この歩荷さんが運んできた食材がないと、
 山小屋でのご飯にもありつけないと考えると、ホントに頭が下がりますわ。

 しばらく歩いてヨッピ吊り橋を抜けて更に木道を進みます。
 山道じゃなくて平らな道を歩くだけなんで、楽といえばラクなんですが、
 高度感のある木道もあるので、踏み外さないようにトレッキングポールでバランス取りつつ歩きます。

  

 途中の分岐で竜宮方面へ。
 湿原を横断して反対側へ渡る感じですな。こっちのが景色がいいので。

  

 竜宮十字路には「竜宮現象」という、水が吸い込まれて、別のポイントで湧き出す様子が観察できるポイントがあるんですが、
 この日は調子が悪いのか、水面は静かなもんで小魚が泳いでる様子しか見られなかった…

  

 ただ池塘の水面に映る雲がそりゃ綺麗でなかなか感動的。
 肉眼だと雲はこんな風に映らないんですが、カメラで取るとこんな感じに。

 逆燧ヶ岳が撮れるポイントも、親切に標識があるので絶景ポイントの1つになってますな。
 ここからは至仏山方面へまーっすぐひたすら歩くだけ。

  

 目的の山の鼻地区には、竜宮から1時間半くらい。
 長いですけど、平らな道で景色もいいのでそれほど苦でもなかったかな。

  

 山の鼻近辺には最近、頻繁に熊が出没する、ということで、入り口には鐘が設置されてます。
 ただ、バスでこれる鳩待から山の鼻まではゆるい山道を1時間ってところなので、結構家族連れの軽装の人が、
 多くいて、あんまり危険とかそういう感じの空気ではないんですよな。

  

 こちらが本日の宿、山の鼻小屋。
 ほんとはお隣の国民宿舎に泊まりたかったんですが、林間学校かなんかで貸し切りだそうで。
 まあ泊まりたかった理由が食事に割増でお肉付けられるって点だけなんで、山の鼻小屋もぜんぜんアリ。

  

 というか、部屋に扇風機があるのが地味に嬉しい!助かる!
 いや自分が涼むわけじゃなく、濡れた服や装備を乾かすのに使うんです。マジ助かる。

  

 食事の時間の兼ね合いで、先にお風呂を済まして食事まで時間あるので風呂上がりのビールのんで、
 良い気分で少し昼寝。3日目ともなると流石に疲れが出てきましたよええ。

 食事は鱒の唐揚げに何故かそうめん。
 そうめんは時間立ちすぎて水吸って膨張してたので、流石に残してしまった…

  

 お腹が苦しいので食後の散歩に、明日の登山口の確認にでもと、外にブラブラと。
 小屋を出てすぐ前の、植物研究見本園を抜けて行くと、至仏山へ続く道があるらしいのですが、
 クマが出没するとかで、現在閉鎖中の標識が。

  

 ん…というか…

  

 簡易の柵のすぐ向こうにクマおるやんけ!

 ええ…出るにしても小屋のすぐ前だし普通に人の行き来あるのにマジかよ。
 どうやらクマの親子で、子熊が2頭と、母熊が1頭いる様子、木に登って若芽を食べてるのかな。

  

 周辺見ると、研究見本園は周回コースになってて、入口側と出口側がすぐ隣あってるつくり、
 入り口側は鹿柵あるけど、通り抜けは可能で、ここから至仏山へ向かう感じ。
 ただ、熊がいるところから50mも離れてないんですよな…

  

 山小屋の人に相談してみると、大抵朝はこのあたりにいるので、居なくなるまで待つか、
 ビジターセンターに行けば、職員の方が追い払ってくれるそうな。
 まあ、熊が明日もいるとは限らないので、今日のところは早めに休んで明日に備えることに。

 尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 縦走 4日目の日記に続く。

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