■会津駒ヶ岳・尾瀬縦走 2025年08月03日〜2025年08月08日



  前の日■ 会津駒ヶ岳・尾瀬縦走 縦走 1日目 から

 さて2日目の朝です。
 本当は4時過ぎには起きて5時には出発するつもりだったんですが、
 寝つけたのが1時過ぎだったので5時過ぎまで寝てました。それでも倦怠感と頭痛でどうも気分がすぐれない。
 いやな感じですが、気分を上げてなんとか準備して6時すぎにはカロリーメイトと行動食を口に入れて出発。

  

 昨日は夕方に一雨きましたが、この日は晴天の予報。というか昨日以上の高温注意報が出ていまし。
 さすがに早朝はまだ涼しいですが、日差しが当たるとカっとするような熱さがあります。

  

 ひとまずは会津駒ヶ岳の山頂を目指します。
 頂上自体はまったく眺望がないガッカリピークですが、そこへ向かう道の景色は素晴らしいです。

  

 そういえば、頂上直下の斜めになってる木道の辺りにあった「絶対転ぶ!」の標識なくなってるような…?
 かえって注意を逸らされるから撤去されたのかな…?

  

 山小屋から頂上まで20分ほど。
 ここから今度は尾根道を歩いて中門岳へ向かいます。
 ここの道は会津駒ヶ岳のメインといってもいいではないでしょうか。
 登山をしていてこういう尾根道を歩ける瞬間ってすごく短い山が多いですが、
 たっぷり往復1時間、この尾根道を楽しめるワケです。

  

 途中のベンチで昨日の残りのパンとスープで朝食。
 この時点では、今日はこの後は御池に降りるだけだしぜんぜん余裕あるし…むしろ早く着きすぎてしまう、
 と思っていました。

  

 このルートの終点、中門岳へ到着。
 標識は少し手前の池のところにあるんですが、実際の山頂はもう少し先のベンチのあたりらしい?
 はっきりしたピークにはなってないのでよくわからんですな。

  

 ここから元きた道を山小屋まで引き返すのですが、
 逆方向から見る景色がまだ素晴らしいので帰りもご褒美です。
 ただ、日が登りきって気温がぐんぐん上がってきて汗が吹き出してきてます。すでに。

  

 見晴らしがいい分、遮るものがないので直射日光が体から体力を奪っていく感じがしますな。
 駒の小屋は水場がないので売ってる500mのペットボトルと、宿泊者は自由に利用できる雨水を溜めた調理用の水が、
 補充できる水なんですが、手持ちは飲料用の2Lと煮炊き用の1Lのみ、御池への道中には水場がないのでこれでやりくりしていきます。

  

 山小屋の脇からキリンテ、御池方面へ下る道へ入ります。
 入口は草木が生い茂ってますが少し進むと開けてくるのでそんなに悪い道じゃないです。

  

 藪を抜けると今日歩く尾根が見えてきます。眺めは雄大ですが、
 実際、奥の方に伸びていく尾根の上を踏破するのだと考えるとこれは…となりますな。

  

 実際のところ、このルートは御池の手前までずっと標高を下げることなく、
 登ったり降りたりしながら尾根を燧ヶ岳の手前まで移動する感じになります。
 御池の手前まできたらグっと下がって行く感じ。

  

 御池にたどり着くまで大きなピークを3つ登ったり降りたりするので非常にしんどいです。
 しかもずっと陽が当たってるので日差しで体力も奪われますし。
 最初の大津岐峠に到着した時点で予定よりも1時間近く遅れている状態。
 お茶を入れて塩タブレットや行動食を口に入れてなんとか歩きエネルギーを補充。

  

 このルート、刈り払いはされてないっぽいので結構草木が道に生い茂ってますが、
 道筋ははっきりしてるので迷う心配はないのは救いかな。

  

 見晴らしがいいので、次のピークの道すじが見えるわけですが、
 せっかく登ってきたのに、また下がってあそこまで登り返すのか…と心を挫きにきますが、
 ここまで来た以上、もう進むしかないのでなんとか気力を振り絞って歩きます。

  

 予定なら正午にはもう御池に到着してるはずだったのですが、
 13時を過ぎてまだ中間地点といったところ。先が長くて目眩がします。

 途中、鉄塔の少し先に「電発避難小屋」がありますが使用できません。
 雪対策で高床式になってますがはしごも見当たらないし、なんか配管なども取り外されてますしな。
 しかし日よけにはなるのでこの影で休憩。

  

 持ってきた首掛け式の小型扇風機が命を救ってくれた感がありますな。
 装備背負って15分も歩くと目眩がするほどの日差しなんですが、これのおかげで体感温度が2、3度は変わって、
 なんとか歩き続けることができた気がします。

  

 最後のピーク、大杉岳についたときはもう完全にグロッキーで、
 一度座ったら立ち眩みして立つのがしんどいような状況。
 駒の小屋で買っておいたゼリーをなんとか流し込んで落ち着くまで待ったなんとか歩き出します。

  

 大杉岳をすぎると御池に向けて樹林帯を一気に下ります。
 コースタイム50分ほどですが日差しを受けなくなったのでペースを上げて少し短縮して御池へ到着。
 全体的に歩き安い道で難所もないので、暑ささえなければもっと楽しく歩けた気がします…

  

 御池はバスの発着場所がある大きなターミナルになってます。
 御池ロッジという宿泊施設と、山の駅という休憩所があります。
 ただ、飲食が非常に貧弱で食事処は土日のみカレー販売してる程度で、
 あとはカップメンとレトルトくらいの販売がある程度なんですよな。
 宿泊の方も同様で、食事は朝に簡単なものが出る程度です。
 ただ、アイスが売ってたのは助かった…サクレでなんとか生き返った気がする。

  

 御池ロッジには13時からチェックインできるので、
 着いたのは15時前でしたが早速チェック。
 冷房はないものの、個室ですし非常に綺麗な施設です。
 扇風機が各部屋の押入れにあるのが気がきいてる。

  

 あと500円で洗濯機と乾燥機が使わせてもらえるのもすごく助かる!
 汗とドロでドロドロになった服が洗えて非常にありがたいです。

  

 お風呂は温泉ではないですが広くて眺めのいい大浴場が使えます。
 道中、しんどすぎて朝になったリタイアしてもう帰ろうかと思案してたんですが、
 ここでだいぶ気力は回復できた気がします。

  

 レトルトがロッジの売店で買えるのでしっかりカロリーを補充して明日に備えます。
 ただ、体調が更に悪化し、頭痛を吐き気も消えないので、流石に燧ヶ岳は無謀だなということで、
 迂回ルートで尾瀬ヶ原に向かうことに決めて就寝。


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